長崎海上保安部に新たに配備された大型巡視船「ごとう」の船内が、報道機関に公開されました。
巡視船「ごとう」は第七管区で初めて配備される3500トン級の大型巡視船で、先月31日に長崎海上保安部に配備されました。
全長約120メートル、幅約14メートル。昼夜を問わず海上の状況を捉える最新の遠隔監視採証装置を備え、従来より強力な「40ミリ機関砲」を搭載。領海警備の即応性を高めています。
河本行弘 船長:
「尖閣の領海警備が主な業務にはなると思うが、それ以外に各地で起きる災害にも対応できるようにということと、地域の役に立てるような巡視船になりたい」
断水地域への給水支援や給電も可能で、乗組員以外を収容できる部屋が9室あり、災害時には定員以上の人を乗せることができます。
下田朋枝アナウンサー:
「こちらが巡視船ごとうの操舵室です。最新の航行システムが集約されていて、周囲の状況を瞬時に把握しながら航行できるのが特長です」
自動操舵システムも備え、長時間の航行を支えます。建造費を含む船の価格は143億円。船尾にはヘリコプターが離着陸できる飛行甲板があり、給油も可能です。長崎海上保安部は、新たな主力となる「ごとう」を軸に、海上警備体制の一層の強化を図るとしています。