木製のラケットで、金属球が入った音の鳴るボールを打ち合う卓球。
その名も、「サウンドテーブルテニス(STT)」。
視覚に障害のある人たちがプレーするパラスポーツで、全国障害者スポーツ大会の競技のひとつです。
長崎市の「ピュアホワイト長崎」は25年以上活動を続ける同好会。
毎週日曜日(第4を除く)、もりまちハートセンターで練習に励んでいます。
現在は、11月8日(土)と9日(日)、県立総合体育館で開かれる九州大会に向けて練習を重ねています。
大越富子さん(77):
「感覚を研ぎ澄ましてしないといけないスポーツ」
宇原弘さん(67):
「見た目にはただ来たボールを打つ返すなんですけど、その打つ返すのなかに作戦とか、横にずらそうとかスピードを入れようとかちょっと抜いてやろうとかそういう組み立てがとっても楽しい」
松尾美雪さん(80):
「楽しかです」
Q.目標は?
「目標とか年だから…あんまりないけど、皆さんと会えるのが楽しみで来てます」
卓球台は通常と同じですが、ネットの下に42mmの隙間があり、直径40mmのボールを通しながら打ち合います。
牛島アナウンサーも初挑戦!ベテラン・宇原さんと対戦しました。
障害の程度によるハンデをなくすため、公式戦では、アイマスクを着けてプレーします。
音は聞こえるものの、ボールがどこにあるかまったくわからず…思わず立ち尽くしてしまいます。コツを聞くと…
宇原弘さん(67):
「慣れてないから打つ前に「あ」とか「え」とか声を出しているので自分の声でボールの音が聞こえない」
牛島ひかりアナウンサー:
「かき消しちゃってるんだ…よし、黙ります、牛島黙ります」
「音」が大切なスポーツのため、ラリー中は声を出してはいけません。
結果、15対1で宇原さんに完敗でした。
牛島ひかりアナウンサー:
「音だけが本当に頼りで…でも面白いですね。皆さん全部見えているように思う」
11月の九州大会は8年ぶりの県内開催。ピュアホワイト長崎も気合十分です。
ピュアホワイト長崎:
「九州大会、頑張るぞ!」
体験してみたい方は、「長崎県視覚障害者情報センター」までお問い合わせください。