任期満了に伴う来年2月の知事選で、自民党県連は、現職の大石知事ではなく、新人で元副知事の平田研氏(58)を推薦する方針を決めました。
26日に開かれた自民党県連の選挙対策委員会には、県選出の国会議員や県議、地域・職域支部の代表ら33人が出席しました。知事選には現在、現職の大石賢吾知事(43)と、新人で元副知事の平田研氏(58)の2人が出馬を表明していて、いずれも自民党県連に推薦を求めていました。
県連は前回の知事選では大石知事を推薦していましたが…。
衆院議員・自民党県連加藤竜祥会長:
「参議院選挙、衆議院選挙、都議会議員選挙の3連敗は有権者が政治とカネの問題を重く捉えているからに他なりません」「疑惑の渦中にある人を議論の俎上に載せるべきであるか真剣に考える必要がございます」
知事は24日、改めて会見を開き説明しましたが、委員からは「新しいことが出て来なかった」「説明責任がしっかり果たされていない」「大石知事を推す理由を地元に説明できない」など厳しい声が相次ぎました。
一方で、「公平に扱うべきだ」「知事が関わったわけではない」「不起訴処分になった」といった擁護の声や、両氏とも推薦しない案も出されました。
2時間半にわたる議論の末、委員33人による投票が行われ、平田氏17票、大石氏16票の1票差で過半数を得た平田氏の推薦が決まりました。
衆院議員・選挙対策委員会金子容三委員長:
「最終的には平田さんに推薦を出すという決定となりました。検察が不起訴という処分(大石知事は)不起訴になりましたよねと。一方で不起訴不十分(不当)ということも出ているではないかと。大部分は現職に推薦を出すべきではないという議論は結構やりました」
前回の知事選同様、「保守分裂選挙」となる可能性はー。
衆院議員・自民党県連加藤竜祥会長:
「選対委員会では決まったわけですからその方を一丸となって我々自民党は応援していくと。これに反した場合はそれなりの処罰があると条文が(中島浩介県連幹事長から)紹介された。(知事の会見は)又聞きで聞いていないんですね。何ら新しい発言はなかったと聞いています」
11月にも開く常任総務会で承認されれば平田氏の推薦が正式に決まります。その後、党本部に上申する方針です。
知事選は来年1月22日告示、2月8日投開票です。