新しい内閣総理大臣に自民党の高市早苗総裁(64)が選出されました。初の女性総理大臣誕生に、県内の政界関係者や市民の声は。
第104代内閣総理大臣に指名された自民党の高市早苗総裁(64)。女性の総理選出は憲政史上初めてで、21日夜、高市内閣が発足します。県内の政界の反応です。
NCCの取材に対し、自民党県連会長の加藤竜祥衆院議員(45)は「いま、日本は物価高や質上げ、経済再生、人口減少、そして厳しさを増す国際情勢など、かつてない難題に直面しています。国民の暮らしに直結するこれらの課題に対し、高市新総理は現実から目をそらさず、即断・即応の姿勢で取り組む覚悟を示されています。国民生活を守り抜き、日本経済を強く立て直す。そのリーダーシップに心から期待いたします。高市総理が掲げる『日本列島を強く、豊かに。』という理念は、地方の再生を軸に日本全体を立て直す明確な国家戦略です。どこに住んでいても安心して働き、子どもを育て、将来に希望を持てる社会を築くため、私も地元の声を国政へと届け、具体的な政策の実現に全力を尽くしてまいります。長崎県は、国境離島と半島を抱える日本の縮図ともいえる地域です。地方が元気にならなければ、日本の再生はありません。私は、高市総理とともに、地域の可能性を日本の力へと変え、未来を切り拓く政治を進めてまいります」とコメントしました。
金子容三衆院議員(42)は「政治への信頼を取り戻し、安定した政治の中で、物価高などの課題に一丸となって取り組んでいきたい」としています。
古賀友一郎参院議員(57)は「高市新総理が誕生し、引き続き我が党が政権を担わせて頂くことになったことはよかった。ただし、責任は非常に重い。高市総理を先頭に、物価高に負けない投資と賃上げが牽引する成長型経済の実現や持続可能な社会保障の確立のほか、本県の最重要課題でもある有人国境離島法の延長・拡充など山積する諸課題にしっかり取り組んでまいります」としています。
山本啓介参院議員(50)は「女性総理が選出された大変素晴らしい日です。思いっきり正しいと思うことを国民に発信していただき、実行することを共に頑張りたい」と話しました。
自民党と連立を組む日本維新の会県総支部の山田博司幹事長(55)は―。
日本維新の会県総支部・山田博司幹事長:
「これから与党という立場になりますので、責任の重みを感じている次第ですね。(支援者からは)『前に進むんだ』と『頑張ってほしい』という激励の言葉が多かったですね」
今後の国政選挙への向き合い方については―。
日本維新の会県総支部・山田博司幹事長:
「連立を組んで選挙の互助会みたいな協力をするのではなくて、政策を実現するための連立なんだと。自民党であろうがほかの党であろうがガチンコ勝負でいく」
一方、野党の国民民主党、西岡秀子衆院議員(61)は「日本初の女性総理が誕生した事は歴史的な大きな一歩と考える。一方で参院選後3カ月余りの政治の停帯が続いていたが、やっと、物価高騰対策をはじめとする政策を議論する環境が整った。まずは、昨年の3党の公党間の合意である『ガソリンの暫定税率廃止』と『年収103万円の壁の引き上げ』を速やかに実現する事を強く求め、新総理には、切実な国民の声に寄り添う政治を行ってもらいたい」としています。
立憲民主党の山田勝彦衆院議員(46)は「参議院選挙後、自民党の都合により、3カ月もの政治空白が生まれました。物価高で苦しむ国民生活を放置した責任は極めて重い。年内中に『ガソリン税の減税』を実施し、『消費税減税』の議論を開始することを高市政権へ強く求めます。議員定数削減は賛成です。ただし、順番が違う。企業・団体献金の禁止が先で、自民党の裏金問題『政治とカネ』に決着をつけてから、定数削減の議論をするべきです」としています。
与党から離脱した公明党県本部の宮本法広幹事長(52)は「政治とカネの問題の解決に至らず、国民の政治不信を解消していないところから連立離脱となった。物価高対策や経済対策、外交対策にいち早く取り組んでもらいたい」と話しました。
吉永龍司アナウンサー:
「初の女性総理に、町の皆さんはどんなことを期待しているのでしょうか?」
30代女性:
「女性ならではの視点で、子育てや医療、介護、福祉の面でも手厚いサービスが整う日本にしてくれたらうれしい」
70代男性:
「男だろうが女だろうが利害なく、当たり前じゃないかという世の中を作ってほしい、せっかくの機会だと思う、日本をそういうふうに変えてもらえればなと老い先短いけどあるね」
10代男性:
「女性ならではの、女性に対する政策か何かをできたら、男としてうれしい」10代女性:「他の国から見ても日本っていい国だなって思ってもらえるような国にしてほしい」
長崎市内で140年近く営業するこちらの果実店は?
近金果実店・近金栄治代表:
「日本経済を力強くしてほしいことと、地方の中小・零細企業をもっと活気づくように(支援を)お願いしたい」
物価高の影響が非常に大きいと話します。
近金果実店・近金栄治代表:
「すべて仕入れが高止まりしていて、なかなか転嫁して高い値段では、お客さんに売るのが厳しくて、お客さんの購買意欲も高めないといけない。そのためには経済を、もっと回してもらいたい」
長崎市内の観光地では…。浦上天主堂の目の前にある「NAGASAKII’S FARM」は、ミルクセーキや、ビワを使った商品が、観光客に人気です。
店員・濵本まりなさん:
「観光地なので、観光客の方にいっぱい来てもらうように、してほしいなと思います」
こちらの店では、材料の「ビワの葉」のうぶ毛を取り除く工程を、障害者が担当していて、福祉の充実にも期待を寄せています。
店員・竹内芙実さん:
「福祉と子育てに充実したサービスを作っていただきたいなと思います」