石破総理大臣が7日に辞任を表明したことを受けて、県内の政界からは様々な声が聞かれました。そして次の総理にふさわしいのは誰か?市民の声を取材しました。
石破茂総理大臣:
「この度、私は自由民主党総裁の職を辞することといたしました」
石破総理は7日、「党内に決定的な分断を生みかねない」などとして、自民党総裁を辞任すると正式に表明しました。これを受け、自民党長崎県連の中島幹事長は―。
自民党県連・中島浩介幹事長:
「総裁選の前倒しの件もありましたので党内が混乱を招くということで本人が意思決定をされたのかなと。しっかりと本人が責任を取られたんだろうなという見解ですね。地方創生じゃないですけれど、しっかりと考えて離島もありますし、一番課題である新幹線問題もありますのでそのへんをはっきりと確認して、明言していただける方をこれから応援していきたい」
自民党と連立を組む公明党は―。
公明党県本部・宮本法広幹事長:
「正直、驚いているというのが正直なところです。物価高で国民の皆様方は生活を苦しんでおられます。そういったところに手を差し伸べていただいて、国民の声を少しでも多く聞いていただき、そういう総理であっていただきたいですし、そういう国政を講じていただきたいと考えています」
一方、野党は―。
立憲民主党県連・山田朋子代表:
「参議院選挙の敗北の責任ということであれば安倍派を中心とした『政治とカネ』の問題が尾を引いていたと思っていますので、石破総理だけの責任ではなく、自民党全体での問題だったのかなと思っております」
国民民主党県連・中村泰輔幹事長:
「石破総理も色々悩まれたとは思いますけど、結果的に辞任をされるといったことになれば、遅きに失したと捉えています。国民の皆様の暮らしに対する一番しないといけない議論が置かれてしまって、そこは大きな損失であると感じております」
共産党県委員会・堀江ひとみ委員長:
「参議院選挙で自民党が過半数割れをしたということにつきましては石破さんがどうこうではなくて、自民党政治が問われていたと私たちは思っているので、総裁を変えればいいという問題ではないと思っています」
4日(木)に九州新幹線西九州ルートの整備促進要望で上京し、石破総理と面会したばかりの大石知事は―。
大石知事:
「報道で拝見したときは本当に驚きました。新幹線の整備について心強いお言葉も頂いていたところであります。県としては引き続きそういった流れを途切らせることなくしっかり実現に向けてつなげていけるように努力をしていきたい」
衆院長崎3区選出で自民党の金子容三衆院議員(42)はNCCの取材に対し、「石破総理は、これ以上、自民党の分断を拡張させず、政治空白を作らないためにご英断されたと思う。次の総裁選では、国民のために政策を実行できる人、国民の信頼を得るために自民党の再生ができる人を選ばなければならない」と話しました。
また、県選出の参院議員で、自民党の山本啓介議員(50)は、「石破総理が辞任を表明したことで党内の秩序が保たれた。出来るだけ早くトップを決めて、経済対策を求める国民の期待に応えなければならない」と話しました。
自民党は、後任を選ぶ総裁選挙を党員投票も含む「フルスペック」の形で実施し、10月4日に投開票を行う方向で最終調整に入りました。
吉永龍司アナウンサー:
「石破総理の辞任表明を街の人たちはどのように受け止めているのでしょうか?」
30代男性:
「(辞任表明が)ちょっと遅かったのではないかと思うのは正直なところありましたね。参院選で大敗して、衆参共に国民からノーを突きつけられている状況下だったので、そこで退任するのが一番ベストなタイミングだったのではないかと思います。高市早苗さんだったら、親中とは違った考え方を持っているので、そこがいいんじゃないかなと思ったりする」
20代女性:
「辞めるんだ~みたいな。何かが良くなった印象はあまり…ないです。税金は減らしてほしいですね。国民を第一に考えてくれる方が良いと思う」
30代男性:
「(石破総理は)結構色々頑張っていたと僕は思っていたのでもう少し続けて下さったらなと個人的には思っていて、次の方は、どの方がやってもあまり変わらないのかなという感じが正直している。働きながら子育てするのが結構大変、保育園だったり、その辺を拡充してもらえたらなと思う。(次の総理は)昔からの重鎮よりかは、若い方の方が、僕に歳が近い方の方がいいと思う」
40代女性:
「朝のニュースで女性の方、高市さんと言われていたので、どうなんですかね…とは思います。去年がんになったので、医療費の控除が問題になっているから、それは続けていただかないと、困るなというのはありますね」
70代男性:
「(石破首相は)あまりにも庶民を考えていないのではないか、という感覚を私は持っていた。どなたがなっても一緒だなと思っていますね、やっぱりびしっと言える人じゃないかぎりは、やっぱりノーと言える石原(慎太郎)さんみたいな、ああいう人でない限りは無理でしょう、日本という国を立て直せるのは。やはり減税ですよ。減税で皆さんの暮らしをいかに取り戻すか、力をどれだけ付けていくか、その辺の手腕を見られるのではないかと思っています」