10月は乳がんの早期発見・早期治療の大切さを呼びかける「ピンクリボン月間」です。プロバスケットボール・りそなグループB1リーグ第3節、長崎ヴェルカは「ピンク」のユニホームで試合に臨み、同じ西地区3位のシーホース三河を破って4連勝!首位をキープしました。
37得点を挙げる活躍を見せたのは、19歳の時、母親を乳がんで亡くした29歳のスタンリー・ジョンソン選手。試合後、「母が力を貸してくれた」と感慨深く語りました。
6点リードで迎えた第2Q。ジョンソンは、空中で相手のブロックをかわし、華麗な「ダブルクラッチ!」で得点を決めます。
日本代表・馬場雄大(29)は、相手のファウルを受けながらもシュートを沈め、フリースローも決めるバスケットカウントの3点プレー!リードを12点に広げますが… 終盤、三河に3本のスリーポイントを許し、1点差まで詰め寄られます。
第3Q、ついに逆転を許し、5点を追う展開に。
19歳の時に母親を乳がんで亡くし、この試合に強い思い入れを持つジョンソンの闘志に火がつきます。3点ラインよりさらに1m以上後方から放つ「ディープスリー」を2本連続で沈め逆転!さらにリバウンドから素早く攻め込み、相手の守備が整う前に得点を狙う「ファストブレイク」。ドリブルで切り込んで放つ「ドライブシュート」ここでも「バスケットカウント」の3点プレーを決め、勢いは止まりません。そしてまたしても…「ディープスリー」。
この試合、ジョンソンは7本のスリーポイントを沈め、チーム最多37得点の活躍でMVPを獲得。ヴェルカは107対82で三河を破り4連勝。西地区首位を守りました。
【スタンリー・ジョンソン選手(29)】
「母がここにいないのはすごくさみしいけど、このような日にいい試合ができ、MVPを取れたのは、母がどこかにいてくれたからだと思う。自分でもなぜ入ったか分からないスリーポイントもあったし、母が力を貸してくれたんだと思う」
「10月は、母を思い出す」と語るジョンソン選手。
シーズンの最初の試合では、毎回ピンクのシューズを履き、ピンクのリストバンドをつけて、乳がんの早期検査・発見の重要性を伝え、亡き母への思いを胸にプレーします。
【スタンリー・ジョンソン選手(29)】
15742~26秒
「検査や早期発見はとても大切です。母は僕を産んだ時にがんと診断され、19歳の時に亡くなったんだけど、がんを認識していたから20年間生きることが出来て、僕をNBAに送ってくれた。がんを認識していなかったら母はそこまで生きることが出来なかったと思う。母がいなかったら今の僕はいない」
次節は、18日(土)と19日(日)、アウェーで東地区3位の渋谷と対戦します。