鎮座400年を迎えた諏訪神社の秋の大祭長崎くんちが7日開幕します。今年の6つの踊町は4日、演し物の仕上がりを披露する「人数揃い」に臨みました。
中島川沿いの新橋町は、眼鏡橋のたもとで「本踊 阿蘭陀万歳」を披露しました。「人数揃い」は本番通りの衣装や道具を使って演し物の仕上がり具合を町の人にお披露目するものです。長崎検番の芸妓衆がユニークないでたちのオランダ人、万歳と才蔵や、長崎の芸者に扮し、コミカルで気品のある舞で、観衆を魅了しました。
観衆(長崎市出身・福岡から):
「感動でした。阿蘭陀万歳すごく好きでコロナでずっと出来てなくて10年ぶりだったのできょう見られてすごく幸せです」
観衆:
「初めてこんな近くで見られて表情まで細かくて良かったです」
才蔵・桃羽さん:
「このまま走り抜けて駆け抜けます。町のために、皆さんのために、神様のために頑張ります」
万歳・茶々丸さん:
「(Q.点数は)75点。結構高く言っちゃった。残りは足元が不安定で踏ん張れなかったなって。120点目指そうと思います」
浜町のアーケードには榎津町の川船が鮮やかな蝋引きの紅葉で彩り登場。見所の一つ、小学3年生の古賀優多くん(9)が務める網打ちは見事一網打尽!本番に向け弾みを付けました。Jチャン長崎の「還暦記者どこへ?」でおなじみの松尾高志記者(64)は町の役員として仕上がりを確認していました。
松尾高志記者(64):
「本番に強いね。あのコイもね、初披露なんですよ」
網打ち船頭が捕まえるコイは、今年、優多くんの祖父・古賀雄二さんが新調。川面を跳ねる躍動感あるコイを軽く柔らかいバルサの木で作りました。
古賀雄二さん:
「ただ一生懸命作っただけ。お諏訪さんの石畳なんかデコボコしとっけんかお諏訪さんではどうかなと思って。息子が上手に平か所ば探してくれればいいけどね。期待というより心配しています」
このほか今年は龍踊の諏訪町、詩舞・曳壇尻の新大工町、櫓太鼓・本踊の西古川町、大漁万祝恵美須船の賑町が7日、10年ぶりの諏訪の舞台に臨みます。長崎くんちは7日午前7時、諏訪神社で幕を開け、3日間続きます。