大手食品メーカーの工場で製造中の食品に金属を混入させたとして逮捕・送検されたパート従業員の男は、工場に就職後22日目の勤務で、最初の犯行に及んだことが分かりました。
器物損壊と偽計業務妨害の疑いで送検された大村市のパート従業員富永孝一容疑者61歳。
7月30日と8月1日、ニチレイフーズ長崎工場で、製造中の食品にボルトやナットを混入させて商品を損壊、出荷作業などの業務を妨害した疑いが持たれ、「やったことは間違いない」と容疑を認めています。
混入は、出荷前の金属検査で判明し、異物が混入された商品は出荷されていません。県警によりますと、異物が混入された商品は2つで、ボルトとナットがそれぞれ1個ずつ入っていたということです。
富永容疑者は7月9日から長崎工場でパート従業員として働き、生産ラインで機械や食品のチェックを担当していました。勤務22日目の7月30日と2日後の8月1日に犯行に及び、翌2日に別の社員が「生産ラインに異物が混入されている」と110番通報し発覚。8月19日付で自主退職し、9月30日に逮捕されました。
ニチレイフーズは、「異物が混入された製品は出荷前に発覚、対応しており、長崎工場で生産する商品の安全性には問題ないことが確認できている」としています。