いまだ設置時期の見通しは立っていません。長崎市平野町に設置予定の「ガンジーの胸像」について、鈴木市長は11日の市議会一般質問で「現在も近隣住民と協議中だ」としました。
市民クラブの山谷よしひろ議員の質問に答えたものです。
「ガンジーの胸像」の設置をめぐり、長崎市は2023年10月、インドからの寄贈の申し出を受け、中島川沿いの眼鏡橋周辺に設置を決定しました。しかし去年2月、整地工事を始めたものの、近隣住民への説明や調整が不十分として設置を延期。その後、場所を再検討し、去年7月に原爆資料館の南側、平野町の市有地ロータリーに設置を決め、近隣住民への説明を進めています。
一般質問で山谷市議は、「これまでに4回も市長が近隣住民と直接意見交換を行っているにもかかわらず、設置が進まないのはコミュニケーション不足が問題だ」と指摘しました。
鈴木史朗長崎市長:
「設置予定地の近隣の自治会の皆様との意見交換会には、私も直接参加させていただいていて忌憚(きたん)のない様々な意見を頂いている。今後もこれまで以上に丁寧な説明をさせていただきましてご理解をいただくことで、近隣の皆様はじめ、市民の皆様により歓迎される形での受贈となるよう進めていきたい」
山谷市議によりますと、設置予定地の近隣住民の一部からは「市の説明に不信感を持っている」、「交通対策に不安がある」などの声が上がっているということです。