市民などから疑問の声が上がり、眼鏡橋周辺への設置を再検討する事態となったインド寄贈のガンジー像の新たな設置場所について長崎市は原爆資料館の近くに設置する方向で検討していることが分かりました。
「マハトマ・ガンジーの胸像」の新たな設置場所として長崎市が調整しているのは、原爆資料館や原爆死没者追悼平和祈念館に近い平野町の市有地です。
NCCの取材に対し、市の担当者は、「8日・土曜日に『平野町山里自治会』の会長と役員、合わせて6人に対し、ガンジーの胸像の設置などについて1時間ほど説明した」と答えました。また約1メートルとされる胸像の高さの縮小なども検討していて、これからも引き続き説明を続けたいとしています。
平野町の住民:
「設置の理由はいるでしょうけどただ市内で人が集まる所で置ける場所というのが少ないでしょう。だからそこで良いなと思う」
平野町の住民:
「自治会からまだ具体的な話はないですけどガンジーさんというのは平和に貢献されたましてや資料館の前ということだったらもう大賛成じゃないでしょうかね」
平野町では「ガンジーの胸像を設置する理由が分からない」と話す住民もいました。
市は去年10月にインドが寄贈を提案した『インド独立の父』マハトマ・ガンジーの胸像の受け入れを決め、設置場所を、中島川が流れる眼鏡橋周辺で調整していましたが、「市民に説明が十分出来ていなかった」などとして新たな設置場所を検討していました。
同じ被爆地の広島市は、平和公園の近くの緑地に去年5月に設置しています。