長崎地方気象台は、10日6時54分に大雨と落雷及び突風に関する長崎県気象情報を発表しました。
長崎県では、線状降水帯による非常に激しい雨が続いています。南部では、10日昼前にかけて土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。引き続き、10日昼前にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。
[気象概況]
対馬海峡付近にある前線が11日にかけて九州北部地方をゆっくり南下する見込みです。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定となっています。
レーダーによる解析では、10日6時30分までの1時間に南島原市付近でおよそ80ミリの猛烈な雨となっています。長崎県では、10日昼過ぎにかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降り、特に10日昼前にかけて非常に激しい雨が降るおそれがあります。また、11日夜遅くにかけて局地的に積乱雲が発達し、落雷や竜巻などの激しい突風が発生するおそれがあります。
[雨の実況]
降り始め(9日12時)から10日06時までの降水量(アメダスによる速報値)
南島原市口之津 214.5ミリ
雲仙岳 172.5ミリ
平戸 123.0ミリ
島原 113.0ミリ
松浦 103.0ミリ
[雨の予想]
10日に予想される1時間降水量は多い所で、
南部 60ミリ
北部 50ミリ
壱岐・対馬 50ミリ
五島 50ミリ
10日6時から11日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
南部 150ミリ
北部 120ミリ
壱岐・対馬 100ミリ
五島 100ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
[防災事項]
土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。