五島市では14日早朝、猛烈な雨が降り、一時、線状降水帯が発生しました。
県内は15日午前中にかけて、再び線状降水帯が発生する恐れがあり引き続き、警戒が必要です。
五島市上大津では14日の午前7時42分までの1時間に7月の観測史上最大となる85.5ミリの猛烈な雨が降り、気象台は午前7時47分、五島市に線状降水帯の発生を発表しました。
長崎市の長浦岳では午前9時54分までの1時間に61ミリの非常に激しい雨が降りました。
【宇佐美武史記者】「長崎市岩瀬道町では、崖が崩れ、住宅の裏に流れ込んでいます」
長崎市岩瀬道町では崖崩れが発生し、住宅裏の法面が高さおよそ5m、幅およそ10mに渡って崩れました。
【家の住人(60代)】「線状降水帯が出てたから、雨が降るなとは思ってましたがこういうふうになるとは全然考えてなかったです。何十年も住んでいるけど、崖崩れも、木が折れたのも初めてです」
崖崩れによるけが人はいませんでした。
県によりますと、県内79カ所に開設された避難所には最大で59世帯71人が避難。雨による人的被害や住宅被害の情報は入っていません。
JRは長崎本線と佐世保線、大村線で運転を見合わせていましたが、14日午後4時までに全区間で運転を再開しました。15日の雨の状況次第では西九州新幹線や在来線の運行を見合わせる可能性があるとしています。
【岩本忠成アナウンサー】「予定されていた高校野球の試合ですが、雨のため明日以降に順延となりました」
高校野球長崎大会は、1回戦8試合が雨のため、順延となりました。開幕試合はきのうに続き2日連続の延期です。
【上五島高校3年 入江翔主将】「心や体のリセットできるので有効に使える時間が増えたから、いい意味で捉えられて結構スイッチが入っています」
15日に予想される1時間降水量は多い所で、南部と北部・五島で50ミリ。壱岐・対馬で30ミリ。
また14日午後6時から、15日午後6時までに予想される24時間降水量は多い所で、南部と北部・五島で200ミリ。壱岐・対馬で150ミリとなっています。
気象台は15日午前中にかけて、線状降水帯が再び発生する可能性があるとして、引き続き、土砂災害や河川の増水・氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒するよう呼びかけています。