アメリカ海軍が使用する佐世保市の前畑弾薬庫について、金子容三防衛大臣政務官(42)は針尾弾薬庫への配置案が日米間で合意されたことを大石知事に報告しました。
旧日本軍が建設した前畑弾薬庫は現在、アメリカ海軍が使用していて、住宅街と隣接しているため安全面から佐世保市が移転・返還を国やアメリカ側に求めてきました。
金子政務官は県庁を訪れ、非公開で行われた知事との会談の中で、針尾弾薬庫に移転する配置案の概要や今後の工程について説明しました。
金子容三防衛大臣政務官:
「これは親父(金子原二郎元知事)というか1971年以来、半世紀以上にわたる佐世保の最重要の課題でしたので、できる限り早期に返還が実現できるように、これからもしっかりと取り組んでまいりたいと思います」
一方、移転先の針尾弾薬庫の整備には少なくとも20年かかる見通しです。
大石知事:
「地元は目に見える進捗を期待しているところもありますので、そういったところもしっかりスピード感を持って実現していただけるように、また国からもお力添えをいただきたいとお願いしました」
防衛省は来年度の概算要求に環境アセスや土質調査などの予算11億2700万円を盛り込んでいます。