2011年に移転と返還が日米間で合意してから14年。佐世保市でアメリカ海軍が使用する前畑弾薬庫について、防衛省は先ほど、日米で施設配置案が合意したと発表しました。
防衛省は午後5時すぎ、日米合同委員会で佐世保市の前畑弾薬庫を、市内の針尾島弾薬集積所に移転・集約した上で、返還する施設配置案が合意したと発表しました。
前畑弾薬庫は、旧日本軍が建設した施設で、戦後、連合国軍が接収し、現在もアメリカ海軍が使用しています。市の中心部に近く、住宅街と隣接していることから安全性や街づくりの観点から、市は長年にわたり、移転・返還を国やアメリカ側に要望してきました。
2011年に日米両政府は移転・返還に合意しましたが、その後は進展がなく、市の試算では「返還完了」を100%とした場合、現在の進捗率は10%にとどまっていました。
佐世保市・宮島大典市長:
「ようやく大きな一歩が築かれたと大変、安心・安堵感を持っていると同時にですね、いよいよ我々の長年の念願が大きく動き出すのではないかなと期待感を持っております」
佐世保市は引き続き国に対し、早期の移転・返還を求めていく方針です。