8月19日、県央地区で開かれたバレーボールの全国大会に参加した中学生らが食中毒を起こした事案で、長崎市保健所は、夕食を提供した仕出し業者を4日間の営業停止処分としました。
処分を受けたのは、長崎市麹屋町の「いずや弁当」の本社工場です。
県外から大会に参加していた男子中学生14人が、19日に嘔吐や下痢などの症状を訴え、うち2人が入院しましたが、いずれも退院しています。
中学生らは長崎市内の宿泊施設で同じ夕食を食べていて、保健所の調査で、残っていたピラフや有症者の便、調理従事者の手や指のふき取り検査で同じ型の黄色ブドウ球菌が検出されました。この夕食が原因と断定し、食品衛生法違反で28日から4日間の営業停止処分としました。
保健所は、調理工程のどこかで菌が混入し、昼に調理してから夕方に提供するまで施設内で常温保管していたことが要因のひとつではないかとみています。
食中毒防止のため、調理する際は手洗いや消毒、手袋の着用を心がけ、食品を常温で放置せず、調理から食べるまでの時間をなるべく短くするよう呼びかけています。