JR九州の古宮社長は定例会見で、長崎、佐賀両県の知事と三者で九州新幹線西九州ルートの在来線区間について協議した結果について「大きな前進」と総括しました。
JR九州 古宮洋二社長:
「いろんな面で話ができて、1年以上間隔が空きましたが、非常に私は有意義だったと思いました」
三者協議では、フル規格と在来線双方を走ることが出来るフリーゲージトレインの断念に対する解決策を国が示すよう三者で求めていくことで一致した一方、新鳥栖-武雄温泉の在来線区間をフル規格にする場合のルートについては結論が出ないまま、議論は平行線をたどりました。
JR九州 古宮洋二社長:
「西九州新幹線につきましては、FGT(フリーゲージトレイン)というのが前提で、ずっと話が進められてきて、このFGTの開発が出来ずにとん挫したというところが北陸新幹線とは違いますねということから、前提が違うことを我々は国にどんどん訴えかけていかないといけないのではないですかということは、議論としては一致しましたので、これは大きな前進だったのではないかと思います」
古宮社長は、新幹線整備に係る地方負担のルールについて、国に見直すよう三者で働きかけていきたいとし、その上で早い時期に再び三者協議を開きたいと意欲を示しました。