長崎市のたぬき絵作家、堤けんじさん(75)が被爆80年の平和祈念式典で児童合唱を務める小学生にたぬき絵で被爆クスノキなどを描いた長崎ハタのミニチュア版「ミニハタ」を贈りました。
今年の児童合唱は、これまで1年ごとに交互に担当してきた被爆校の山里小学校と城山小学校の児童が初めて合同で行います。山里小の6年生30人と城山小の5、6年生70人、合わせて100人で長崎市出身の歌手、福山雅治さん(56)が山王神社の被爆クスノキを題材に作詞・作曲した「クスノキ」を初めて合唱します。
28日午前、長崎市のたぬき絵作家、堤けんじさん(75)が山里小を訪れ、合同練習を行う両校の児童100人に長崎ハタのミニハタを贈りました。ミニハタには、子どもたちが山王神社の被爆クスノキの前で元気に遊ぶ姿や、被爆クスノキを未来に残すため苗木を植樹する姿がたぬき絵で描かれています。
堤けんじさん(75):
「今から子どもたちの時代なんですよね。だからこういう平和というのも子どもたちが分かってもらわないと。引き継いでいってもらうには、やっぱり子どもたちなんですね」
城山小学校6年・吉田翔さん:
「とてもありがたいと思うし、自分も8月9日に向けて平和の大切さや命の大切さを伝えていきたいと思います」
山里小学校6年・坂井彩莉さん:
「世界に平和を伝えるぞという気持ちで歌いたいと思います」
NCCでは8月9日(土)当日、式典史上初の2校合同の「クスノキ」の合唱を、生中継でお伝えします。