今年8月9日の平和祈念式典の児童合唱で披露される福山雅治さん作詞・作曲の「クスノキ」。その楽曲の題材になった山王神社の被爆クスノキを樹木医らが調査しました。
調査が行われたのは、爆心地から南東およそ800メートルに位置する山王神社の「被爆クスノキ」。長崎市の委託を受け、樹木医らが打音や目視で病気や害虫の発生、空洞の進行などがないか確認しました。
長崎市は、2017年度から毎年、被爆した樹木のうち保護対象にしている47本の樹木を調査していて、今年は、来月末までに調査結果をまとめる予定です。
樹木医・松田学さん:
「ほぼほぼ何もなかったですから。原爆を受けた時の写真を見ると。それからここまで復元しているから素晴らしいですよ。生命力がある。人間では伝えきれない生命力、不屈の精神を伝えていってほしい」
被爆から80年を迎える今年。8月9日の平和祈念式典では被爆校である城山小学校と山里小学校の児童が初めて合同で合唱を披露します。
曲は福山雅治さんが山王神社の被爆クスノキに思いを重ねて作詞・作曲した「クスノキ」。「未来を担う子どもたちが被爆の実相を学び平和の大切さを感じてほしい」との願いを込めています。
また山王神社では今月20日からこの被爆クスノキをモチーフにした御朱印の頒布も始まり、被爆80年の8月9日を前に注目が高まっています。