佐世保市で起きた高1同級生殺害事件から、今月26日で11年を迎えます。加害者と被害者の生徒が通っていた高校で、命について考える全校集会が開かれました。
2014年7月26日の午後8時ごろ、当時佐世保市の高校1年生で15歳の女子生徒が、1人暮らしの自宅マンションに、同じクラスの女子生徒(当時15)を招き入れ、後頭部をハンマーで多数回殴り、首を締めるなどして殺害しました。
校長講話:
「きょうは皆さんと共に、亡くなった先輩のご冥福をお祈りし、命について思いを巡らし、二度と同じようなことが起きないよう誓いを新たにしたいと思います」
校内放送を通じて行われた集会で、校長は、事件が起きた日を「忘れられない日」とし、人に『共感』する心を養ってほしいと呼びかけました。
校長講話:
「命と命の横のつながりを守るために、有形のもので相手や自分を傷つけることはもちろんやってはいけませんし、同時に無形の言葉や態度で相手や自分を傷つけることも絶対にやってはいけない」
学校では、事件をきっかけに生徒の心の状況を把握するアンケート調査などを続けていて、事件を教訓とした再発防止の取り組みが進められています。