佐世保市の小学校で起きた同級生殺害事件から20年。事件のあった小学校では集会が開かれ、子どもたちは命を大切にする決意を新たにしました。
2004年6月1日佐世保市立大久保小学校の学習ルームで、当時6年生だった御手洗怜美さん(当時12歳)は同じクラスの女子児童に背後からカッターナイフで切り付けられ殺害されました。
学校は毎年6月1日に御手洗怜美さんを追悼する「いのちを見つめる集会」を開いています。児童は、学年ごとに考えた「命」をテーマにした決意の言葉を発表しました。
4年生決意の言葉:
「自分の命もみんなの命も大切にします」
黒田優一校長は「命は一人に一つ。命を大切に今を一生懸命生きよう」と呼びかけました。
佐世保市立大久保小学校・黒田優一校長:
「今後二度と悲劇を繰り返さないようにするために何が大切なのかを毎年確認をしながら教育活動を進めています。事件を忘れないことで事件を風化させない。事件から得た教訓を教育活動に生かしていくことが大事だと考えています」
佐世保市では、これまで「いのちを見つめる強調月間」としていた6月を今年度から「いのちかがやく強調月間」と名称を変更しました。学校と家庭、地域が連携し子どもたちとの交流体験活動や、心や命について考える道徳授業の公開などを実施する予定です。