出島メッセ長崎で認知症やその予防法を学ぶ県民講座が開かれました。
長崎大学病院や製薬会社のエーザイなどが共同で開いた講座には、市の内外から若いうちから脳の健康について学ぼうと約140人が参加しました。
講演した長崎大学病院脳神経内科の辻野彰教授は、認知症の原因である「アルツハイマー病」は、脳にアミロイドと呼ばれるタンパク質がたまり、脳の神経細胞の働きが落ち、症状が出ると説明しました。また脳の健康を保つには、7~8時間の良質な睡眠やウォーキングといった1日平均20分の有酸素運動、果物や野菜など食物繊維の豊富なものを食べるなどして若いうちから脳をきれいな状態にして維持することが大切と話しました。
長崎大学病院・辻野彰教授:
「脳の健康に良いことを自分のライフスタイルに落とし込む、自分の頭で考えるということが非常に大事です。それを無理なくめげない範囲でライフスタイルを少し変えてみる、それを継続だけで皆さんの脳は変わります。80歳でも90歳でも」
このほか、脳の健康を保つためには友人と交流することや新しいことを学ぶことも効果的であるということです。