九州商船は長崎港と新上五島町の有川港を結ぶ高速船を8月25日から運休すると九州運輸局に届け出ました。
九州商船は新上五島町に対し、競合する五島産業汽船に多額の補助金を支出しているとして、損害賠償を求める訴訟を起こしています。長崎地裁は4月に請求を棄却。九州商船は控訴し、さらに第3次訴訟を長崎地裁に提訴しました。
運休の理由について、「不公平な状況での航路経営はこれ以上続けられない」とし、裁判の判決が確定するまで全便運休するとしています。
九州商船は長崎ー有川間を1日3往復。五島産業汽船は町が所有する高速船2隻を長崎ー鯛ノ浦間で1日2往復運航しています。
町は、裁判で主張が認められているとし、「“不公平”という運休理由は納得できない」と航路の存続を検討するよう九州商船に文書で伝えました。