国際コンクールで日本人として初めて優勝し、国内外で活躍するバイオリン奏者が長崎市の小学校を訪れ、世界に通じる音色を披露しました。
長崎市立小島小学校を訪問したのは、北九州市出身のバイオリニスト中村太地さん(35)。約250人の児童を前にバイオリンの演奏であいさつしました。
中村さんは2017年にバイオリニストの登竜門といわれる「ヨハネス・ブラームス国際コンクール」で、日本人として初めて優勝。子どもたちに美しい音色に触れてもらい、音楽の素晴らしさを感じてほしいと、学校でのコンサートが開かれました。
中村さんが使用するバイオリンは1734年に作られたものです。その額は・・・。
中村さん:
「ちょっとみんなね、数字言ってもよく分からないかもしれないけど、23億円する楽器です。これ」
児童ら:
「えー!」
低音で深みのある音色が特長のグァルネリ・デル・ジェス “プリンス・ドリア” です。中村さんは、バッハやモンティなどのクラシックの名曲を6曲披露しました。
子どもたちは、演奏のほか、15万円と23億円のヴァイオリンの音を聞き比べながら、楽しく音楽について学んでいました。
来月19日(土)には、ベネックス長崎ブリックホールで中村さんがオーケストラをバックにバイオリンを独奏する「NOCE特別演奏会」が開催されます。