県営バスは運転士の労働環境を改善しようと、運転士の「制帽」の着用を20日から「選択制」にすると発表しました。
制帽が選択制になるのは、県営バスの路線バスと高速バスの運転士です。
県営バスでは2020年から回送運行時の制帽の着用は運転士の「任意」でしたが、20日からは客を乗せて運行する時も年間を通して「任意」となります。
県営バスでは、運転士から「制帽の中が蒸れる」などの声が上がっていて、熱中症対策や労働環境を改善し、安心・安全な運行サービスにつなげるためとしています。
乗客:
「運転士さんが快適に運転できればいいと思います」
県営バス(運転士歴11年)平田憲一郎さん(37):
「運転席はここの2つしか(エアコンが)ないのでかなり後ろと比べると温度の差が違いますね。(暑いですか?)かなり暑いです。運転に集中もできますし、接客・接遇が良くなると思います」
県営バスでは去年11月から「ネクタイの着用を選択制」としていて、制帽の着用も選択制にする背景には、深刻な運転士不足の解消を図る狙いもあります。
県交通局 岩崎良一管理部長:
「環境の改善はもちろんなんですけど、給与をはじめとした処遇の改善でありますとか、総合的に取り組むことによって少しでも『職業としてバスの運転手を選びたい』と思う方が増えていただければ大変ありがたいと思っています」
県営バスは「運転士の要望を聞きながら、今後も労働環境の改善につなげたい」としています。