長崎大学は入学試験の出題ミスで2人が不合格になっていたと発表しました。
出題ミスがあったのは、2月に実施した一般選抜入試前期日程の理科「物理」の試験です。工学部、教育学部、環境科学部、水産学部、医学部医学科、歯学部、薬学部の7学部を志望する723人が受験していました。
正しい答えを4つの選択肢の中から1つ選ぶ問題で、実際には正しい答えが2つあったということです。出題者に正解が2つある認識はありませんでした。
5月25日、大学の問い合わせフォームで指摘されミスが判明。採点し直した結果、88人に加点があり、不合格となっていた2人が新たに合格となりました。
大学はすでに2人とその家族に謝罪していて、入学を希望する場合は受け入れ、経済的損失も補償するとしています。
長崎大学・中村典生理事:
「入学していただけましたら誠心誠意、大学全体で尽くしていきたいと考えている次第でございます」
長崎大学で受験生の合否に関わる入試のミスが起きたのは記録が残る2004年以降初めてで、大学は試験問題の点検体制を強化し、再発防止に努めるとしています。