5月に入り、県内で交通死亡事故が多発していることを受け、県警が緊急対策を実施します。
今年、県内でけが人を伴う車同士の交通事故は25日時点で749件です。去年の同じ時期より35件少ないものの死者は5人で、去年の同じ時期より2人増えています。5月は、車同士の正面衝突事故が2件あり、2人が亡くなりました。
今年の死亡・重傷事故の発生状況として最も多かったのは出合い頭の事故で、全体の31.9%(過去5年間平均で+0.5ポイント)。次いで正面衝突事故で21.7%(過去5年間平均で+5.3ポイント)です。
正面衝突事故でけがをした人のうち60%はシートベルトを着用しておらず、いずれも後部座席に座っていました。過去5年間の平均値と比べ15ポイント高くなっています。
シートベルトの着用は車内全ての席で義務化されていますが、県警によりますと、県内の後部座席のシートベルト着用率は一般道が45.3%(全国平均:45.5%)、高速道路が78.9%(全国平均:79.7%)で、いずれも全国平均を下回っています。
県警は「シートベルトは事故が起きた時のけがの軽減に効果的」として、街頭活動の強化や交通安全教育の推進などに取り組むとしています。