長崎の離島勢で初の甲子園出場を果たした壱岐高校。アルプスには3000人の島民が駆けつけ、大声援を送りました。島一丸の応援の中心となったのが、壱岐高校の応援団。元々、壱岐高には応援団がなくセンバツ出場決定後に急遽、メンバーをかき集めて結成。そこで応援団長に自ら立候補したのが坂口颯志郎さんです。
彼らを中心に島民一体となった大応援団は、選手たちの活躍を後押ししました。その応援の姿は、熱意だけでなくマナーも高い評価を受け、閉会式では「応援団賞」の最優秀賞に輝きました。
日本一の応援団長となった坂口さんー。普段はバスケットボール部員です。学ラン姿も絵になりましたが、コートに立つ姿はまた違った輝きを見せています。男子バスケ部は26人。去年の県高総体はベスト8に進みました。坂口さんはもちろん、チームのムードメーカー。
チームのプレースタイルは、とにかく走るバスケット。坂口さんの身長は167㎝。バスケケットプレイヤーとしては大きくありませんが、速さとスタミナ・運動量を武器に戦います。
壱岐高校は100年を超える伝統校でほとんどの生徒が進学を目指していて、坂口さんもその一人。受験勉強に専念するため、10月のウインターカップ予選までは残らず、この高総体で引退します。
仲間と臨む最後の大会の目標は、去年の先輩たちに並ぶベスト8。順当に勝ち進めば、3回戦・ベスト8をかけて去年のウインターカップ出場校・第2シードの長崎工業との対戦が有力視されています。
坂口颯志郎:「やるからには勝ちたい。そのためには自分たちのバスケして走って…勝ちにいきたい」
甲子園で応援「する」側だった団長が、今度は応援「される」側として臨む県高総体。選手としてプレーしながらも、自らチームメイトを鼓舞して勝利を目指します。
坂口颯志郎選手:「応援される側というのはもちろんあるんですけど、自分がプレーしながら、みんなも鼓舞しながら。(コートの)中からも応援しながら、日本一の応援団長としてみんな鼓舞して頑張りたい」