来年3月で閉校する長崎市立手熊小学校で最後の運動会が開かれました。
今年度、創立150周年を迎えた手熊小学校。児童数の減少で来年3月の閉校が決まっています。18日(日)に行われた最後の運動会。全校児童33人が元気いっぱいに入場しました。
開会式では、1年生6人全員が誓いの言葉を述べました。
児童代表の言葉:
「最後まで力いっぱい頑張ります!」
競技は全部で17種目。かけっこや玉入れ、台風の目など、約1カ月間の練習の成果を発揮しました。お兄ちゃんやお姉ちゃんに負けじと未来の手熊っ子たちも一生懸命ゴールを目指しました。運動会は地域の人たちにとっても毎年楽しみしている一大イベントの一つです。
地元の人:
「こういう運動会とか、ペーロンとか、地域の最大のイベントですから、そういうイベントがだんだん減っていきますね。寂しい限りです」
最後の運動会。手熊小の卒業生らでつくる保護者応援団も児童にエールを送りました。
手熊小で毎年恒例なのが伝統の「ソーラン節」です。4年生から6年生が法被を着て力強く踊り、会場を盛り上げました。テーマに掲げた「チームの絆を力いっぱい輝かせ 最高☆最後の手熊運動会」。児童や先生、家族、地域の人たちにとって掛け替えのない思い出となりました。
岩永怜士さん(6年):
「最高の運動会になった」
江川宝良さん(6年):
「(同級生と)中学校でもこの仲でいたい」
髙峯妃夏さん(6年):
「最高学年として、低学年を引っ張っていけたり、助けることも出来たからうれしかったです」
お父さんが手熊小の卒業生の児童もいました。
井上虹さん(6年):
「最後で悲しかったけど、本気で出来た日だと僕は思います」
手熊小の卒業生・井上卓さん:
「自分もここで育ってきて、良い地域だなと感じますので、息子もここで一緒に出来て良かったと思います。中学校に行っても優しい子になってくれればそれが一番です。元気に育ってくれれば」
井上虹さん(6年):
「この思い出を忘れずにずっと覚えておきたいです」
手熊小の卒業生・川原貴幸さん:
「大きくなったと実感しています。最後の卒業生で、悲しいですけどうれしい部分もあります。このことを思い出しながら大人に少しずつでもなってもらいたい」
川原泉美さん(6年):
「6年生の最高の思い出になったと思います。(閉校は)悲しいけど、閉校に向けて頑張っていることもあるので、それに全力を尽くして頑張りたいです」
1947年以降、1776人の卒業生を送り出してきた手熊小学校。
来年3月、桜が丘小学校に統合され、150年の歴史に幕を下ろします。