対馬市の寺から盗まれ、韓国に持ち込まれた仏像が13年ぶりに対馬に帰ってきました。
対馬市の観音寺が所有する県の指定有形文化財「観世音菩薩坐像」は2012年、韓国人窃盗団に盗まれました。2023年、韓国最高裁は所有権は観音寺にあるとの判決を下し、2025年1月、仏像は観音寺に返還。仏像を保管していた浮石寺の要請を受け、約100日間の法要のため貸し出していました。最後の法要には、観音寺の田中節孝前住職も参加しました。
観音寺・田中節孝前住職(78):
「(仏像は)博物館に寄託して収蔵庫で保管する。そして機会があればその都度展示する」
法要のあと、仏像は日本へ向けて運び出され、12日未明、対馬に到着しました。午後、観音寺で法要が営まれその後、対馬博物館で保管する予定です。