最大11連休となった今年のゴールデンウィーク。県内の観光地やイベントは連日、多くの人でにぎわいました。物価高や円安の影響で旅行を近場で安く済ませる「安近短」が主流とされた大型連休、各地の人出はどうだったのでしょうか?
先月26日から最大11連休となった今年のゴールデンウィーク。西九州新幹線の利用客数は約9万6千人で、去年のゴールデンウィークより約1,000人増えました。下りのピークは、6日までの後半4連休初日の5月3日(土)午前10時に武雄温泉駅を出発した便で、111人が座席を確保できないまま乗車し、乗車率は128%。一方、上りのピークは後半4連休の3日目、5日こどもの日の午後4時43分に長崎駅を出発した便で、乗車率はほぼ満席の97%でした。
東彼・波佐見町で4月29日から5月5日までの1週間、波佐見町内約150店の窯元や商社が出店した「波佐見陶器まつり」。お気に入りの波佐見焼を探し求めにやって来た人の数は、去年を約1万人上回り、コロナ禍前の水準となる約26万人と大きく数字を伸ばしました。特に5月4日(日)には、1日で約5万人が来場しました。隣の佐賀県有田町の有田駅と会場を結ぶ送迎バスは、去年より400人以上多い4千人余りが利用しました。
来場者が増えた要因として主催者は、福岡など九州各県からのリピーターが増えたことや、天候に恵まれたことを挙げ、「産地に足を運んでもらい、直接的なつながりができることは大変うれしい」としています。
天候に左右されることなく、雨の日でも子どもたちが遊べる遊戯施設「あぐりドーム」には県外からも多くの家族連れが訪れていました。施設がある長崎市四杖町の「あぐりの丘」では、ゴールデンウィーク期間中、去年を1302人上回る2万1468人が来場しました。小佐々洋施設長は、4月29日(火)に開催したフリーマーケットに大勢の来客があったと言います。
一方、訪れる人の数が去年を下回ったのが、長崎市の観光名所「グラバー園」です。去年のゴールデンウィークは最大10連休で、今年の方が1日多かったものの、人出は約3万4千人と、去年より約2700人減りました。その要因の一つとして担当者が挙げたのは、先月13日に開幕した大阪・関西万博。観光客が関西に流れたことやゴールデンウィーク後半、長崎港にクルーズ船が入港しなかったことなどが減少要因になったと分析しています。コロナ禍を除くと、来場者数は例年4万人前後で推移しています。
東京からの観光客:
「昔の日本の外国との交流っていうのがすごく深く感じられました。
(Q.どんなところが楽しかったですか)植物がいっぱいあるところ。船とかでかくて楽しかった」
旧グラバー住宅やリンガー住宅など、幕末・明治期の洋館9棟が見学できるグラバー園。今は色とりどりのバラが咲き始めています。担当者は「今年は物価高の影響もある中、多くの方に来てもらった」としています。