未来のオリンピック選手誕生へ。5年目を迎えた「ながさきスーパーキッズ育成プロジェクト」、ボクシングの練習・選考会が開かれました。
今年のボクシングのスーパーキッズは5人。県内の小学4年生から中学1年生までを対象に優れた人材を早期に発掘。将来オリンピックや国際大会で活躍するトップレベルの選手を育成することを目指します。
長崎市立西浦上小学校の4年生で9歳の竹村亘平くんは2年前、小学2年生の夏にボクシングを始めました。その理由は…
【長崎市立西浦上小4年・竹村亘平くん(9)】
「心を強くするためにやりました」「友達とかにいじめられたりすることが多かったから言い返せるようになりたいから」「心は強くなりましたか?「(うん)言い返せるようになりました」「心を強くさせたいし、ボクシングも強くなりたい」
週1回、土曜日の正午から午後2時まで長崎市住吉町のボクシングジム「レッドグローブフィットネスボクシング」に通い、心身を鍛えています。
【竹村くんの母・司さん】
「元気で明るく心も強くなってほしいです」
【竹村亘平くん】
「頑張ります」
長崎市立西北小学校の5年生で10歳の西岡幸成くんは、今年1月、ボクシングを始めました。竹村くんと同じ「レッドグローブ」に通っています。
【長崎市立西北小5年・西岡幸成くん(10)】
「Q.ボクシングやってみてどうですか、楽しい」「強くなりたい」
ボクシングを始めてから困難に立ち向かう心が鍛えられ、リフレッシュもできて、表情も明るくなりました。
「長崎で一番になりたいです」「頑張るぞ!」
長崎市立戸石小学校の6年生で12歳の池田圭佑くん。
【長崎市立戸石小6年・池田圭佑くん(12)】
「Q.ボクシング始めたのはいつですか?2週間前」
今年4月にボクシングを始めたばかり。
「どういうきっかけで始めたんですか?YouTubeで見てそれでやってみたかったからです」
総合格闘家・篠塚辰樹選手の試合YouTubeを見て憧れを抱いたのがきっかけです。誰が相手でも勝てるようになるのが目標。そして夢は?
「夢は世界チャンピオンです。頑張るぞ!」
長崎市立戸石小学校の4年生で9歳の荒木燈和くんは、去年、3年生のときにボクシングを始めました。
【長崎市立戸石小4年・荒木燈和くん(9)】
「Q.やってみてどうですか?楽しいです」「楽しい?」(うん)
プロを目指し、シャドーボクシングやサンドバッグ、スパーリング、力を抜いて寸止めのパンチを繰り出すマスボクシングなどの練習に取り組んでいます。
【瓊浦高校ボクシング部顧問・橋本武大教諭(33)
「このアマチュアボクシングの活動全体通して我慢のスポーツだなとすごく思います」「気持ちのまんまに殴りにいけば勝てるものでもないですし、技術とか戦術を駆使して、我慢しながら、自分が打ちたいけど我慢をして技術を使って、戦術を使って攻めていかないと勝てない」「相手のことを考えるとかもちろん相手の動きに対してどう動いていくとか周りを見る力も鍛えられますし、焦るというか緊張する場面においても頭を使わないといけない。冷静に落ち着いて対処しないといけないというところですごく人としての成長につながるかなと思ってます」
自分に勝て。
練習で泣いて試合に笑え。
いかにパンチを当てられないで当てるか。
殴り合う恐怖を乗り越え、相手に感謝する気持ちも養えます。
それが、ボクシング!