対馬最北端の鰐浦地区で国の天然記念物に指定されているヒトツバタゴが見頃を迎えています。
上対馬町鰐浦地区には約3000本のヒトツバタゴが自生していて、国内最大級の群生地として知られています。
例年4月下旬から5月上旬にかけてが見頃で、今年も純白の花が緑の山肌を美しく染めています。
ヒトツバタゴはモクセイ科の落葉高木で、中国や台湾、朝鮮半島に分布し、日本では対馬のほかに岐阜県東濃地方や愛知県の木曽川流域などに隔離分布しています。
その希少性から、環境省のレッドリストで絶滅危惧2類に指定されています。
別名「ナンジャモンジャ」や「ウミテラシ」とも呼ばれ、特に鰐浦地区では、白い花が海面に映えることから「ウミテラシ(海照らし)」の愛称で親しまれています。
この時期だけの美しい風景を求めて、多くの観光客が訪れる鰐浦地区。自然が織りなす白い花の絶景が体感できます。