県内から3校が出場したフェンシングの全国高校選抜大会が島原市で開かれました。県勢が3位に入賞するなど、地元開催で熱戦を繰り広げました。
島原復興アリーナで開かれた「第49回全国高校選抜フェンシング大会」には、男子47校、女子51校が出場しました。県内開催は3年連続4回目です。3月21日(金)から3日間、「エペ・フルーレ・サーブル」の3種目が行われ、1チーム3人の団体戦で日本一を競いました。
上半身への「突き」や「斬り」がポイントとなる「サーブル」の女子には、諫早商業と開催地枠の諫早を含む24校が出場。試合は、1ラウンド3分の
9ラウンド、45点先取です。
おととしは優勝、去年は3位の諌早商業は、1回戦で岡山県の西大寺と対戦し45対31で勝利。2回戦の相手は、東海選抜1位の岐阜県・大垣東です。
6ラウンドを終え21対30で追う諫早商業。石井が積極的な攻めで10ポイントを奪い31対35に。続く第8ラウンドはキャプテン野田。
【諫早商業2年・野田のの主将】
「絶対40で巻き返して最後の山口優衣選手に託そうと思って…」
去年、全国選抜を経験した野田が、35対38から連続で5ポイントを奪い、40対38と逆転。しかし最終9ラウンドで山口が17歳以下全国5位の相手に4ポイント連取されるなど、惜しくも43対45で敗れました。
【諫早商業2年・野田のの主将】
「自分たちの全力は出せたと思うけど、先輩たちの受け継いできたものを壊してしまって申し訳ない気持ちもあります」「練習の取り組み方から変えて県高総体で絶対優勝して、九州大会でも優勝して、インターハイでいい結果残せるように頑張ります」
1年生2人、2年生1人で挑んだ去年ベスト8の諫早は、初戦で香川県の三本松に27対45で敗れました。
【諫早1年・佐藤百恵主将】
「色んなプレースタイル吸収したいなと思います」「県高総体でも優勝して、全国でも上位いけるように頑張りたいです」
24校が出場した男子サーブルには、県内から諫早商業と開催地枠の長崎工業が出場。
1回戦で岡山大安寺と対戦した長崎工業は、第4ラウンドまでリードをキープ。しかし、続く第5ラウンドで10ポイントを奪われるなど33対45で敗れました。
【長崎工業2年・河野立光主将】
「負けましたけど、いい経験になったと思います」「周りの人に通じる技が他の人には全然通じなかったりとかするので、もっとバリエーションを増やして県高総体で勝っていけるようにしていきたいです」
去年、準優勝に輝き、1月の九州選抜で優勝した諫早商業。初戦で秋田北鷹に快勝すると(45-16)、3回戦では北信越選抜1位の福井県・武生商工に終始リードしベスト4進出。(45-34)
準決勝の相手は、1月のJOCジュニアオリンピックカップで全員がトップ10入りした埼玉県の星槎国際川口です。
序盤、身長187cmの17歳以下日本代表選手を擁する星槎国際川口に優位に試合を進められ、9点ビハインドで第5ラウンドへ。(11対20)
キャプテンの岩田が意地を見せます。
【諫早商業2年・岩田悠希主将】
「絶対やってやるんだという気持ちで戦いました」
去年、全国選抜の決勝を経験した岩田が9ポイントを連取するなど4点差に縮め、21対25で1年生の宮内に。
【諫早商業1年・宮内惟颯選手】
「教えてくださったコーチ陣の皆さんとか先輩方に感謝の気持ちを伝えるつもりで自分が出来る精いっぱいのプレーをしました」
宮内は、6ポイントを奪い点差は3点。続く第7ラウンドは、1年生の浜口。
【諫早商業2年・浜口皇成選手】
「2人が一生懸命つないでくれたので、自分もここでつなぎたいなと頑張りました」
浜口は、連続で2ポイントを奪うと、31対30の場面で…冷静に相手の攻撃を見極めポイントを奪い追いつくと、さらに、33対32と逆転。しかし、そのあと3ポイントを連取されます。続く宮内、最終第9ラウンドの岩田も奮闘及ばず。惜しくも40対45で敗れましたが、見事、全国3位入賞です。
【諫早商業2年・岩田悠希主将】
「目標は1位だったので取れなかったのは、とても悔しいですけどその分いっぱい色んな経験をできたし、しっかり動画とかを見返してしっかり反省して、次インターハイとかに向けてしっかり調整して頑張っていきたいと思います」