やわらかな春風に心華やぐ2日、2200人余りの新入生が希望を胸に門出の日を迎えました。長崎大学の入学式の開催地は、初めてとなる「ハピネスアリーナ」です。
長崎スタジアムシティで開かれた長崎大学の入学式。例年、長崎ブリックホールで開催していましたが、収容人数に制限があり、一部の保護者が同席することができませんでした。今年は、入学生と一緒に保護者も参列してもらおうと、初めて長崎スタジアムシティハピネスアリーナで開催。ハピネスアリーナに隣接するオフィス棟には長崎大学の第4のキャンパスとして「長崎大学テクノロジーイノベーションキャンパス」、通称「NUTIC(ニューティック)」が入っています。
今年の入学生は、学部生1657人、院生556人、合わせて去年より22人少ない2213人です。
入学生宣誓・教育学部・平山莉子さん(県内出身):
「学業に励み、人格の修養に努め、長崎大学学生としての本分を全うすることを誓います」
永安武学長:
「学生生活を通じて長崎という地と長崎大学が歩んできた歴史を学び、多様な人々と交流する中で自らの新たな可能性を広げていってもらえれば」
髙田明さん(76):
「一生懸命やっても上手くいかなかったことは失敗では決してありません。それは“失敗”という言葉ではなくて上手くいかなかったことは“試練”という言葉に置き換えてもらったらいいと思います。この4年間はいっぱい失敗して、いっぱい試練を味わって、成長していってほしい」
学部生の出身地は、県内が637人、県外が1020人で、県内は38.4%と去年より6.3ポイント高くなりました。
教育学部新入生(県内出身):
「親が教師をやっていて、それに憧れて長崎で教師をしたいなと思って長崎大学の教育学部に進みました。一番はお母さんのような教師になれるように頑張りたいです」
母親:
「大変なことも多いと思うが、将来の目標ができてるので、そこはよかったかなと思っています。体に気を付けてすごく充実させてほしいと思ってます。それだけです」
環境科学部新入生(佐賀出身):
「文理融合型なので、いろんな人と話すことができたらいいなと思って志望しました。何を学べるかワクワクしてて楽しみです」
祖父:(きょうは佐賀から?)「いや、広島」
祖母:「健康に気を付けてしっかり頑張ってくれたらうれしい」
医学部医学科の前期日程の志願倍率は5.9倍。壱岐出身の三瀬響稀さん(19)は見事、狭き門をくぐり抜けました。
医学部医学科(壱岐出身)・三瀬響稀さん(19):
「地域医療、壱岐のために貢献したいと思ったので、そこに力を入れている長崎大学に入学しようと思ったからです」
三瀬さんは「先天性難聴」と言葉を円滑に話すことが難しい「吃音症」を持っています。
医学部医学科(壱岐出身)・三瀬響稀さん(19):
「自分のように障がいや病気に困ってる方とか、高齢の方が多いので、そういう方のためになる地域医療、地元がずっと住み続けられる場所であれるような医療にしたいなとそういう医師になりたいと思います」
講義は7日(月)から始まります。