目指せギネス世界記録!軍艦巻きを並べて“世界一長い寿司”を目指すイベントが長崎市で開かれました。果たして記録達成となったのでしょうか?
五島の海で取れたマグロを捌くすし職人。ずらりと並んだ軍艦巻き。県産のシマアジやタイ、ヒラメ、タコなど色とりどりのネタがまるで宝石のように輝いています。
20日、出島メッセ長崎で開かれた「軍艦大作戦」。
市民ら約350人の参加者が軍艦巻きを握って並べ、“世界一長い寿司”を目指します。
参加した男の子:
「楽しい~」
父親:
「長崎の魚っていろんな種類があって改めておいしそうだなと、たくさん種類があるなと 再認識しました」
漁業が盛んな長崎の魚で作るすしのおいしさを世界に発信しようと、長崎市のすし店「握りのはやし」と地域プロモーション会社「長崎百景」の赤木幸仁代表(40)が共同で企画ました。
握りのはやし店主・林健一さん(41):
「長崎にはいっぱいいい魚がある魚種は日本一ですし、そういうのがなかなか県外に伝わってなくて僕らはあくまで生業はすし屋なんですけど、こういうスポットでイベントすることで県外とかに少しアピールすることができたらなという思いでやってます」
握りのはやし・杉本涼さん(25)
「世界記録も取って思い出に残る行事にできたらなと思ってます」
現在、ギネス世界記録に認定されている“世界一長い寿司”は、2015年に登録された富山県の「ます寿司」5347個、長さ437.02メートルです。
「軍艦大作戦」では1万貫の軍艦巻きを握り、世界文化遺産の軍艦島の全長と同じ480メートルで記録更新を狙います。実は、この挑戦は今回で2回目。
前回は去年11月に軍艦島が見える長崎市高浜町の高浜アイランドで実施しましたが、強風で軍艦巻きが飛ばされる事態に…。イベントは中止となりました。
長崎百景・赤木幸仁代表(40):
「前回悔しかったですし、本当はやりたかったんですけど、天候のせいでできなかったですし、参加者の皆さんも中止としたけど来ていただいた方もいらっしゃったので今回に懸ける思いというのはすごく強いものがあります」
今回は、風の影響を受けない室内での挑戦。順調にすしを並べていきます。
女の子:
Qすしは何が好き?
「サーモン!楽しみ」
男の子:
「早く全部食べたい」
女性:「食べたいですね。ただただ」
ギネス世界記録に認定されるためには、2つの条件をクリアしなければなりません。
一つは、隣り合う軍艦巻きが必ずくっついていること。そしてもう一つは、全部食べることです。(持ち帰り可)
約50人のスタッフが入念に軍艦巻きの間に隙間がないかをチェックしていきます。並べ始めて3時間半が経った午後5時。ついに…。
握りのはやし店主・林健一さん(41)
「いこうかー、みんな大丈夫かな、オッケー!終了!(パチパチパチ)大丈夫でしょ。多分です。あとはもうね、時の運でしょうね。もう1回挑戦をさせていただいたことに感謝してますし、日頃よりサポートしていただくお客様あってのことだと思います。あとは結果がどうなるかですね」
軍艦巻きは会議室の中を渦を巻くように5周しました。ギネスに申請するため、メジャーを使って長さを測り、軍艦巻きがちゃんとくっついてるかを判定してもらうため、記録用の動画を撮影します。果たして軍艦巻きの長さは…。
握りのはやし店主・林健一さん(41):
「今回の皆さんが作っていただいた軍艦巻きの長さは485メートルでした」
暫定ではありますが、世界記録を更新!
軍艦島の全長480メートルも超える485.72メートルの“世界一長い寿司(暫定)”が誕生しました!
長崎百景・赤木幸仁代表(40):
「世界記録を目指してきましたし、長崎の魅力を世界に届けたいと 思ってやってきたので暫定ではありますけど、皆さんとできて今感無量です」
記録達成のあとはお待ちかねの実食です。“世界一長い寿司(暫定)”のお味は…?
女の子:「おいしいです」
男の子:「おいしい」
参加者:「最高です。長崎はやっぱり魚がおいしいです盛り上げます!」】
女の子:「マグロがおいしかった」
母親:
「すごく楽しみにしてたので、前回強風で中止になったので、今回できてよかったと思います」
男性:
「記録達成して、ギネス達成できるということはすごいことだと思いますので、長崎の誇りになると思います」
妻:
「このまま抜かれずいきたいですね。できれば」
握りのはやし店主・林健一さん(41):
「僕はあくまで料理人なので、おいしく食べてもらうのが一番うれしいんですよ。なので、こうやってほとんど、(軍艦巻きが)ないんですよね。
それが一番うれしいですね。何よりです」
「これで長崎の魚が県外の方に伝わるということはないかとは思うんですけど、引き続き僕らの店としてもそういう活動をしながら長崎の魚がもうちょっと 県外に伝わっていけたらなと思ってます」
並べた軍艦巻きの数は1万500個。
今後、ギネスに認定の申請を行い、結果はおよそ2か月後に出るということです。