県内多くの公立中学校で卒業式が行われました。
思い出と希望を胸に新たな一歩を踏み出します。
桜のつぼみが膨らみ、春の息吹を感じる14日、長崎市の淵中学校では、131人が門出の日を迎えました。
本田勝一郎校長は卒業生一人ひとりに卒業証書を手渡し、「誰とでも話し合い、協力できる、優しい人になってほしい」とはなむけの言葉を贈りました。
本田勝一郎校長:
「校長として皆さんを送り出せることが誇りです。だから最後にもう一度言いたい。みんなありがとう、そして頑張れよ!」
卒業生門出の言葉・三石虎太郎さん(15):
「私が2年生の時、母が倒れました。今の生活は当たり前ではないからこそ感謝の気持ちを忘れず、新しいことにチャレンジしたいと思います。今まで育ててくれてありがとう」
卒業式の後は、思い出がたくさん詰まった教室で苦楽を共にした仲間との最後の時間。
淵中学校3年1組・波多野剛教諭:
「もうあと1時間でお別れや。楽しい1時間にしよう、最後ね」
3年1組の目標は「笑顔で卒業」。担任の波多野剛先生は卒業生一人ひとりに「おめでとう」と握手を交わしながら卒業証書を手渡しました。
卒業生:
「この33人でもう学べなくなるのは寂しいけどみんなでつくり上げた思い出は一生の宝物です」
卒業生:
「中学校に入って色々悩んだりつらい時期もあったけど最後にこのクラスになれてよかった」
卒業生:
「このクラスじゃなかったらこんな生き生き出来ていなかったと思います。花粉症とかで涙が出た時にはバンダナの出番だな」
生徒から波多野先生へ、感謝の気持ちを込めたネクタイのプレゼントも。その場で生徒にもらったネクタイを締めます。
生徒:
「みんなでお金を出して買ったので先生はこれを大事にしていてください。(先生)一生クリーニングに出しません」
波多野先生から最後のメッセージ。
渕中学校3年1組・波多野剛先生:
「絶対に何とかなるからだから、そこをずっと心に留めて高校生活、大人の生活を送っていってほしい。必ず何とかなる。誰かが必ず助けてくれる。自分一人でしようとしても解決出来んことも必ず何とかなります」
片山瑛太さん(15):
「淵中では平和をたくさん勉強してきて、それを大人になってもいろんな人に発信できるような人になります」
父・孝平さん:
「中学校生活でよく悩んだりした時もあったが自分でいろいろ考えながら道を切り開いていけるようになったことはすごくうれしい。それも校長先生や担任の先生のおかげだと思いますので本当に淵中学校には感謝しています」
母・祐子さん:
「人に優しくいろんな経験を通して成長させてもらったので自分の力で行きたい方に行けるような大人になってほしい」
峯松真菜さん(15):
「15年間ありがとうございました。これからも頑張るのでよろしくお願いします」
県内では、この春、162の公立中学校から約1万800人が慣れ親しんだ学びやを後にします。