1日、県内の多くの県立高校で卒業式が行われました。長崎東高校の生徒たちもそれぞれの思いを胸に新たな一歩を踏み出しました。
立山には、春めいた穏やかな風が吹いていました。温かいお祝いのメッセージ。毎日、登下校で生徒たちを乗せて来たバスも祝福ムードです。文化祭に体育祭、思い出がいっぱい詰まった学びやから旅立つ日を迎えました。
長崎東高校の卒業生は7クラス、255人。保護者や後輩たちが見守る中、校長先生から一人ひとりに卒業証書が手渡されました。
卒業生代表・答辞 川下華凜さん(18):
「多くの苦楽を共にしてきた友人たちへ。一緒にテスト勉強に励んだり馬鹿みたいに笑い合って、放課後を過ごしたことも幸せな時間だったと今になって思い返しています。数えきれないほどの思い出にはみんなとの日々があふれています。一緒にいてくれて本当にありがとう」
入学時はまだコロナ禍でした。1年余りは、様々な制約があった中、仲間と過ごした3年間、駆け抜けた3年間…。式の初めはやや緊張した面持ちだった卒業生たちはたくましく、凛々しい表情をのぞかせていました。
温かい拍手で出迎えてくれたのは、後輩たち。桜をイメージした華やかな飾りは、先輩たちの晴れやかな門出を祝って取り付けました。そして、教室で迎えた最後のホームルーム。一人ひとりが、感謝の思いを伝えます。
男子生徒:
「やって来られたのは、温かいみんなのおかげというのが本当にでかくて、なじめるのかなと心配だったんですけど、ふたを開けてみたら、あらびっくりと。みんな優しくて、本当になじみやすかったです。ありがとうございます」
女子生徒:
「毎日、学校に来るのが楽しかったし、みんなの顔を見たくて、学校に来ていたから、受験の時もみんなが頑張っているから、頑張ろうと思えて、すごくみんなの存在が支えになりました」
女子生徒:
「友人や家族、先生方のおかげで毎日頑張って、いまここに立っていることができていると思います。私が一番、私でいられた場所でした」
楽しい学校生活が送れたのも、保護者の支えがあってこそ。いつも傍で見守ってくれました。
女子生徒:
「まずはお母さん。お父さんが単身赴任でいなくて大変だったと思うけど、好きなようにさせてくれてありがとうございました」
男子生徒:
「家ではあんまり言ってないんですけど、お父さんとお母さんにもこれまで迷惑というか、結構自分の気持ちが、情緒が不安定な時もあったけど、それも含めて支えてくれてありがとうございます」
男子高生:
「3年間、毎日朝早くから弁当を作ってくれたお母さん、ありがとうございました。毎日、毎日、手作り弁当で友達からも『おいしそう』『うらやましい』と言われて、自慢の弁当でした」
高校生活、みんなと過ごす最後の時間。教室には時折、温かい笑い声も響いていました。
谷口小粋さん(18):
「本当に個性豊かで、毎日本当に楽しくて、自分がきついときもいつも笑わせてくれる仲間がいて、本当にいいクラスでした」
宮本ひよりさん(18):
「高校3年間、人生で1回しかないこの時間をみんなと長崎東高で過ごせて、とても楽しかったです」
馬場真唯花さん(18):
「まずは自分の夢を見つけて今まで支えてくれた人たちに恩返しができるようにしていきたいと思っています」
柔道で鹿児島の大学へ進学・堀陽登さん(18):
「いつもありがとうございます。頑張ります、大学でも」
母・幸子さん:
「応援しています。コロナはあったけれど、いつも明るく頑張っていたので、これからは離れるんですけど、頑張ってくれたらいいなって思います」
堀陽登さん(18):
「期待に応えられるように頑張ります」
看護師を目指し大学に進学・當間芽陽さん(18):
「夜遅くまで勉強して、塾から帰ってきたときも、『おかえり』って言ってくれて、それが一番うれしかったです」
母・千聡さん:
「無事に卒業出来てよかったね。毎日、学校が楽しいって過ごしてくれたので、前よりももっと明るくなった気がします」
この春、県内の公立高校では、合わせて7178人が卒業します。
何事にも、仲間たちと『ともに挑み、ともに越えてきた3年間。
自らの意思で進んだ道の先で、多くの苦難が待ち構えていようともきっと乗り越えていけるはず。他人を思いやり、自分にもやさしく。そして、故郷・長崎を誇りに。
長崎東高校のみなさん、ご卒業おめでとうございます。