去年4月、大村航空基地所属を含む海上自衛隊のヘリコプター2機が訓練中に衝突し墜落した事故で、海上自衛隊は、2機の機体を引き揚げ複数人の遺体を発見したと明らかにしました。
海上自衛隊大村航空基地と小松島航空基地所属の哨戒ヘリコプター2機は去年4月、夜の潜水艦探知訓練中に誤って衝突し伊豆諸島沖に墜落しました。
直後の捜索で大村航空基地所属のヘリの副操縦士西畑友貴2等海尉(27)が救助され死亡が確認されましたが機長の松田拓也3等海佐(35)、航空士の福留崇文3等海曹(31)、甲斐仁蔵海士長(21)の行方は分からず防衛省は「死亡と判断した」と発表しました。
2機の機体は水深約5500メートルの海底に沈んだままとなっていました。
海上自衛隊によりますと、アメリカ海軍に引き揚げを依頼し、12日午前8時ごろに2機の主要部分の引き揚げが完了しました。機体などからは複数人の遺体が発見され今後、身元の確認を進めるということです。
また、引き続き残った部品などの引き揚げを行う予定です。