4月に海上自衛隊大村航空基地所属のヘリと小松島航空基地所属のヘリが伊豆諸島沖で訓練中に衝突・墜落し、隊員8人が死亡した事故を受けて、大村航空基地で葬送式が執り行われました。
事故は4月20日(土)の夜、伊豆諸島・鳥島の東約270キロの海上で、対潜水艦戦の訓練をしていた大村航空基地と、徳島の小松島航空基地所属の哨戒ヘリコプター2機が衝突し、墜落したものです。
直後の捜索で大村航空基地所属のヘリの副操縦士・西畑友貴2等海尉(27)が救助されましたが、死亡が確認されました。
その後も、懸命な捜索が続けられましたが、防衛省は今月(6月)、ほかの7人についても「死亡と判断した」と発表しました。
大村航空基地での葬送式は22日(土)、非公開で執り行われました。遺族や自衛隊関係者ら約610人が参列し、機長の松田拓也3等海佐(35)、副操縦士の西畑友貴2等海尉(27)、航空士の福留崇文3等海曹(31)、甲斐仁蔵海士長(21)を悼みました。
海上幕僚長の酒井良海将(61)は、弔辞で、
「君達は、旺盛な責任感をもって誠実に、そしてひたむきに、職務を遂行され、海上自衛隊航空部隊の任務遂行に大きく貢献されました。我々は、君たちの尊い犠牲を決して忘れません。そして、君たちが命に代えて守ろうとした、日本、日本国民、ご家族、そして仲間達への思いを、私たちは守り抜く所存です。私たちは、君達の志を受け継ぐべく海上防衛の任務を全うすることをここに堅く誓います」と述べました。