核兵器禁止条約締約国会議に派遣される高校生平和大使が「被爆者の声を直接届けたい」と意気込みを語りました。
高校生平和大使派遣委員会は、核兵器廃絶を訴える被爆地の声を伝えるため、来月、ニューヨークの国連本部で開かれる核兵器禁止条約の第3回締約国会議に「高校生平和大使」を派遣します。
長崎県から派遣されるのは長崎西高2年で被爆3世の小林真夕さん17歳。会見で抱負を語りました。
長崎西高2年・被爆3世・小林真夕さん(17):
「より多くの人が核兵器は不必要だと考えてもらえるように最善を尽くしたい」
締約国会議をめぐり日本政府は、アメリカの核の傘に頼る「核抑止政策について、誤ったメッセージを与え、自らの平和と安全の確保に支障をきたす恐れがある」などとして締約国会議にオブザーバー参加しないと表明しました。
長崎西高2年・被爆3世・小林真夕さん(17):
「私自身日本には被爆の実相や被爆の証言を伝えていかなければいけない義務があると感じているので正直(政府が)オブザーバー参加をしないというニュースを聞いた時は残念に思いました」
小林さんは来月2日に長崎を出発し、広島や東京の高校生平和大使と共に7日までニューヨークに滞在します。締約国会議を傍聴するほか、現地の高校を訪問し、核兵器や平和について英語で意見交換をする予定です。
長崎西高2年・被爆3世・小林真夕さん(17):
「原爆の惨状を伝えるだけではなくて私たち高校生平和大使のように平和活動に一歩踏み出していただけるようなお話が出来たら」