150年前に途絶えた五島焼の復活を目指して、その研究や開発を行う製陶所が五島市に完成しました。
23日(木)、五島市三井楽町に完成した「ハトバ製陶所」。その開窯セレモニーには、出口太五島市長やオーナーの武田朋己さんらが参加しました。
江戸時代、五島列島・福江島で焼かれていた磁器「五島焼」は、島内に5カ所の登り窯の跡が見つかっていますが、いまだ解明されていないことも多く、謎に包まれた焼き物です。
製陶所では、その研究や開発を行い、五島焼の復活と歴史をつなぐことを目指します。
ハトバ製陶所代表陶芸家・武田朋己さん:
「波佐見焼や有田焼よりも生地の色が白が青白かったりというのが五島焼の特徴だと思います。まずは土の再現、それが出来たら釉薬、器にかかる釉のことなんですけれども、その再現をしていこうと思っています」
武田さんは、器の文化も広めようと、併設するカフェ「波止場パーラァ」もオープン。セレモニーの後には、窓の外に海が見えるカフェで、旬の安納芋を使ったパフェが振る舞われました。