NCCと県の協働企画「未来へのエール」。今回は高校生が子育て家庭との対話を通じて今後のキャリアを考えます。
先月、県庁で開かれた「キャリアデザインワークショップ」。子育て家庭との対話を通して県内の高校生に今後のキャリアをデザインしてほしいと県が開き、高校生14人と県内在住の3家庭、9人が参加しました。高校生にイメージしてもらいたいのは「家族を持つ自分」です。
長崎南山中学・高校進路部・徳田憲一郎教諭(37):
「今日集まったメンバーで楽しく自分の将来を考えながら、どんな家庭を持って、どんな生活を送るのかをイメージしてほしい」
ワークショップでは、高校生たちが4つのグループに分かれ、子どもが遊べたり家族で楽しめたりする「仮想の交流スペース」を作成します。まずはそれぞれの家庭へインタビュー。
「お子様が産まれてから行けなくなった場所とか行きにくくなった場所ありますか?」
「いっぱいありますね」
「静かな所にはなかなか…」
「今生活していて必要だなと思うものってありますか?」
「物か分からないけど情報が欲しい。ハイハイレースに出したいんですけどハイハイレースって調べてもなかなかネットであがってこない」
「子ども向けの情報を欲しい時はある」
インタビューで得た意見をもとに、仮想の交流スペースの部屋の構図や置くものなどを考えました。
高校生:
「お子さんが産まれてから静かな場所に行きづらくなったとか、飲食店に行くときに躊躇してしまうという声を聞いたのでお子さん連れでも行きやすい私が想像した静かな所の代表、カフェをつくることにしました。キッズペースの周りに(席を)配置していて、お子さんが見えて安心で我が子の楽しんでいる姿が見えて楽しいという設計」
高校生:
「この公園には掲示板を置くようにしました掲示板にはお子さんが参加できるイベントの紹介やハイハイレースだったりそういう情報がこの掲示板に書いているような感じにしたい」
参加した高校生たちはそれぞれの視点から意見を出し合い、子育てをする家庭へのインタビューの内容を反映した仮想の交流スペースをつくり上げました。
長崎北高1年・牛島天樹さん(16):
「最初は正直、子育てに対してあまり想定が出来ていなかったのでどうなるのかなと思っていたが参加された家庭の方も優しくて、班のみんなも優しくて、和気あいあいと交流できたのがよかった」
長崎南山高校2年・小島北斗さん(17):
「子どもができたらこんな大変なことをしなければいけないんだなと実感した。将来家族が出来た時のこととか身を持って実感することができたのでいい機会だった」
県こども未来課・崎村直子さん(46):
「今すごく多様性の時代なのでぜひ実際の体験を踏まえて、具体的に考えて将来についても自分のこれからについてよく考える機会にしていただければ」