今年のノーベル平和賞が全国の被爆者らでつくる日本被団協に決まったことを受けて、被団協の構成団体である長崎原爆被災者協議会が大石知事と鈴木長崎市長に受賞を報告しました。
県庁を訪れたのは、日本被団協の代表委員で、長崎原爆被災者協議会の会長を務める田中重光さん(83)ら5人です。県職員に盛大な拍手で迎えられたあと、喜びを語りました。
日本被団協代表委員・長崎被災協・田中重光会長(83):
「10月11日、私たちが加盟している、日本原水爆被害者団体協議会がノーベル平和賞を受賞いたしました。私たちが待ちに待っていたことで、本当に心より喜びました。この受賞を機会に私たちの願いである核兵器をなくす、そういう運動が波のように世界中に広がっていったらいいんだと思っております」
日本被団協代表理事・長崎被災協副会長・横山照子さん(83):
「県を挙げて私たちのノーベル賞を喜んで下さっているというふうに感じ取られて本当にうれしかったです。来年は被爆80年という区切りの年ですし、そういう年に本当にノーベル賞を頂けて、駄目だろうというふうに半分諦めておりましたけれども、頂くことが出来て本当にうれしいですね」
大石知事:
「県といたしましても、しっかりと次世代に引き継ぎながら、この長崎が最後の被爆地であるということを、あり続けるということを力強く世界に対して訴えていきたいと思いますし、核兵器廃絶を一日でも早く実現出来るように、その努力を続けていきたいと思っております」
田中会長らは長崎市役所にも足を運び、鈴木市長に受賞を報告しました。
鈴木長崎市長:
「ご自身のつらい経験、苦しみ、これを世界に向けて発信して、世界に対して平和を発信してきたその苦労が少しでも報われたということだと思っています」
こんなお願いをする一幕も…。長崎被災協・柿田富美枝さん:
「(授賞式の)パブリックビューイングを市の方で考えていただけないかなと…」
鈴木長崎市長:「受賞式のですね」柿田富美枝さん:
「夜9時過ぎだそうなんです」
鈴木長崎市長:
「9時過ぎなんですね。日本時間で…そこはまた検討したいと思います」
ノーベル平和賞の授賞式は12月10日にノルウェーのオスロで行われる予定で、被災協からの参加者については近日発表されます。