五島市玉之浦町の大瀬崎で、越冬のため東南アジア方面に向かうハチクマの渡りが始まっています。
タカ科のハチクマは両翼を広げると長さ1.3メートルにもなる大型のタカです。ハチの幼虫を食べる習性とクマタカに似ていることなどが名前の由来と言われています。
「大瀬崎灯台」が見渡せる大瀬山の展望所には日の出前から愛好家らが集まり、上昇気流に乗ったハチクマが舞い始めると大きな望遠レンズが付いたカメラのシャッターをしきりに切ったりしていました。
今年は台風などの影響からなかなかハチクマの姿を見ることが出来ませんでしたが、18日朝になって次々に舞い上がる姿が確認されました。大瀬崎を飛び立ったハチクマは、次々に南下して2~3日で大陸に着くそうです。
毎年1万羽を超すハチクマが観測される五島のハチクマの渡りは、これからピークを迎え、10月初旬ごろまで楽しめます。