大石知事の後援会が2022年の知事選期間中、自民党県議から286万円を借り入れたと政治資金収支報告書に記載している問題について知事に具体的な説明を求め、県議会全員協議会が開かれることが決まりました。
全員協議会の開催は、非公開で開かれた各派代表者会議で全会一致で決まりました。
県議の後援会からの借り入れについて知事は先月の県議会で「政治倫理上問題がある」と指摘を受け、17日、「借入金」から「寄付」に近日中に訂正する考えを示しました。しかし詳細については「捜査に支障を来す恐れがあるためコメントを控える」と言及を避けました。
全員協議会では当初6月中としていた収支報告書の訂正が遅れた理由や、なぜ「寄付」に訂正するのかなど知事に具体的な説明を求めるということです。
もったいないよ長崎・大倉聡県議:
「捜査を理由に、捜査を盾に答弁をしないということは、あってはならないと思います」
自民党・溝口芙美雄県議:
「ちゃんと答えてもらえれば終わりますからね。ちゃんとした答弁を皆さんも期待してるんじゃないですか」
全員協議会の日程は来週の議会運営委員会で決定します。
大石知事:
「説明、コメントできないところがあるといったことについて皆様からも繰り返しご質問いただいてる状況ですので、そこについて十分に対応ができていないというご意見があることは十分理解いたします。捜査が進んでいくとふうに考えられる状況のもとで、支障を来すことがないように対応していかなくてはいけないと思っておりますので、私ができる限りで今後も対応していきたいと思っています」
この286万円の貸借をめぐっては、9つの医療法人からの「迂回献金」の疑惑も浮上しています。
寄付した医療法人:
「大石さんが立候補するということで、それを応援しようという気持ちで、応援しようと思って献金というか寄付というかしたつもりです。個人でするならそのまま大石さんの方に、団体というか法人でするなら自民党支部にお金を納めれば大石さんのためになるという感じの書き方で(依頼が)来たんだと思うんですよ。大石さんのためになると思ったら全然おかしなことになってるので、すごく遺憾に感じてる次第です」
一方、286万円を貸した県議は、「選挙コンサルタントの指示だった」「寄付への訂正について合意していないので今後、知事と話し合う」としています。