空港に新幹線、高速道路のインターチェンジなど高速交通の三大拠点を有する大村市で、都市部で働く人と自治体を結び、新たなビジネスの創出を目指すイベントが開かれました。
23日から3日間にわたって大村市で開催された「長崎多拠点ワーク体験ツアー」。企業視察や市の職員との意見交換などを通して新たなビジネス展開の候補地として大村市を体感できるツアーです。
手掛けるのは、大村市のほか、東京にも拠点を置く地域商社の「大村湾商事」です。
大村湾商事コミュニティマネージャー・谷本雅章さん(30):
「県外の特に首都圏や都市部のビジネスパーソンにお越しいただいて、2泊3日で仕事をしながら長崎との関わり方を見つけてもらうようなツアーになっている」
参加者は、家具メーカーや人材紹介業、ITソリューションの担当者など業種も様々な16人です。この日は、市の職員との意見交換会。大村市が今年3月から始めたスマホアプリ「おむすび。」や、デジタル地域通貨「ゆでぴ」の新規ユーザーの獲得を主なテーマに、新たなビジネスの可能性を議論します。
参加者:
「企画コンセプトとしては”健康の先にゆでぴがある”。大村市民の皆さんに歩いてもらおうと思っていまして、初期ユーザーとしては高齢者を狙っていきたい」目指すのは、ビジネスパーソンと自治体とのマッチングで生まれる新たなビジネスの創出です。
東京からの参加者:
「東京で活躍しているような人でも気軽に行き来ができる環境インフラが整っていると思ったので、地域で関わりたいというプレイヤーもたくさんいるのでもっと良くなると思いました」
東京からの参加者:
「今後もまだ可能性があると感じまして、良い連携をさせていただければ」
県内13市の中で唯一人口の増加が続く大村市。更なる関係人口の増加へ、市の担当者も期待を寄せています。
大村市企画政策部・山中さと子部長(52):
「この取り組みは完全に民間主導でやっていただいているので本当にありがたいと思っています。ビジネスにつなげていけそうなこともたくさんヒントをいただきましたので、連携してしっかりと取り組みを進めていきたい」
「多拠点ワーク体験ツアー」は、8月22日から24日に次回の開催を予定しています。