長崎市の女子中学生を誘拐した罪で22日に長崎地裁で執行猶予付きの有罪判決を受け、23日に同じ女子生徒を誘拐した疑いで逮捕された元公務員の女が送検されました。
未成年者誘拐の疑いで送検されたのは北海道札幌市の無職、空さくら容疑者25歳です。24日午後3時ごろ、長崎市内の警察署から身柄を長崎地検に送られました。
空容疑者は、23日午前8時5分ごろから9時15分ごろまでの間、長崎市内の10代の女子高校生を保護者に無断で連れ出し、市内の宿泊施設に滞在させるなどした未成年者誘拐の疑いです。
23日午前7時44分、空容疑者の母親から「娘がいなくなった」と110番通報があり、事件が発覚。浦上署は、宿泊施設にいた空容疑者と女子生徒を発見し、23日午前9時18分に空容疑者を現行犯逮捕しました。
空容疑者は去年12月、当時15歳の女子中学生を長崎市から札幌市の自宅まで誘拐するなどした容疑で逮捕され、22日に長崎地裁で懲役3年、執行猶予5年の判決を受けたばかりでした。
捜査関係者によりますと、今回の容疑の被害者の女子高校生は去年12月に誘拐した当時の女子中学生だということです。裁判の判決では「2人がSNSを通じて親密に交際することで精神的な結び付きを強め、相互に依存し合う関係にあった」とされています。
空容疑者は2人でいたことは認めていますが、未成年者誘拐の容疑については、浦上署が認否を明らかにしていません。