長崎市の「興福寺」で100種類以上のアジサイと寺の風情が堪能できる「紫陽花季」が始まりました。朱塗りの唐寺を色とりどりのアジサイが彩ります。
寺町の「興福寺」で37回目を迎えた「紫陽花季」が24日朝から始まりました。
神奈川から:
「癒やされました。色とりどりですからね、それを見るだけでも気持ちいいですよね」
カンボジアから:
「お花の世話をしてくれてありがとうございます。おかげで皆さんに幸せを届けてくれています。とてもきれいです」
甘い香りが特長の「カシワバアジサイ」や、咲き始めの白から紅に染まっていく「紅額」など先代の住職から約80年かけて集めた100種類以上のヤマアジサイ約1000鉢が満開となり、見頃を迎えています。今年は例年より1週間ほど早く咲き始めました。ガクアジサイなど地植えのアジサイはあと1週間ほどで満開を迎えます。
興福寺・松尾法道住職(74):
「このごろ人気なのがこの『碧の瞳』。このままでも楽しめますけど、だんだんと花が開いて最後は見事な碧が出てくるというまるで”手品”みたいなお花です。人間の心を表してる。最初は真っ白で、だんだんその色が人生と一緒で色んな色に染まっていくというね。最後は見事な色に自分で染められるかというのをまさに我々に教えてくれる。ゆっくりと時を過ごしてほしいというのが一番の望みですね」
「紫陽花季」は6月9日まで。入山料は300円です。6月30日まで500円で何度でも入山でき、アジサイの色の移り変わりが楽しめる「紫陽花パスポート」もあります。
本堂では諫早市の写真家、向井万里子さんの「紫陽花季」の写真展も開かれています。