長崎県南島原市は南有馬町大抜(おおぬけ)地区で14日(火)午前8時ごろ、幅約100メートル、長さ約200メートルに及ぶ大規模な地滑りが発生したと発表した。
地域住民からの通報で市職員が確認したところ、先端部分ではバリバリと樹木が折れる音が聞こえ、同日午後3時時点でも動いている状況だった。
市は同日午後5時30分に被害の恐れがある付近住民2世帯計5人に「高齢者等避難」の情報を出した。対象住民は同日午後11時現在、避難はしていないが、近くの公民館が開放され、いつでも避難が出来る状態にしている。現場付近では2021年にも同様の地滑りが発生している。
市は今後の状況次第では専門家と協議しながら避難指示等に切り替える可能性もあるとしている。長崎地方気象台によると近くの南島原市口之津では12日(日)に80ミリの雨を観測した。(写真は南島原市提供)