県内から3校が出場したフェンシングの全国高校選抜大会。準優勝に輝くなど地元開催で躍動しました。
島原市の島原復興アリーナで開かれた「第48回全国高校選抜フェンシング大会」には、男子44校、女子47校が出場しました。県内開催は2年連続3回目です。
3月20日から3日間、「エペ」「フルーレ」「サーブル」の3種目が行われ、1チーム3人の団体戦で日本一を競いました。
上半身への「突き」や「斬り」がポイントとなる「サーブル」の女子には去年、初優勝した諫早商業と開催地枠の諫早を含む24校が出場。
1月の九州選抜2位の諫早商業は順当に勝ち進み、3回戦は神奈川の法政大第二との対戦です。
3分9セットの45点先取で争います。
第6セットを終え、25対30で追う諫早商業は1年の野田。
【諫早商1年・野田のの選手】
「負けたくない、勝つという気持ちで頑張りました」
5連続ポイントで追いつくと、このセット10得点を挙げ35対34と逆転。
続くキャプテン福田は、3ポイントを連取されますが意地を見せます。
【諫早商2年・福田優海主将】
「1ターン目に1点しか取れなかったんですけど、皆の試合を見て自分で決める…」
5連続ポイントで(40対37)再び逆転!
最終第9セットのエース古川。
先取すると…。「やーーーー!」この雄たけび!
【諫早商2年古川妃代選手】
「とてもプレッシャーだったんですけど、表彰されることを目標にして頑張りました」
長い手足を生かし4連続得点で試合を決め、諫早商業が45対39でベスト4進出を決めました。
【松尾監督】
「のの(野田選手)すごい!みんな頑張った!次々まだまだ」
準決勝の相手は、四国選抜1位の第3シード・愛媛の新田。
【諫早商2年・古川妃代選手】
「とても強い相手だったので、とにかく楽しむことを目標にして頑張りました」
アンダーカテゴリーの日本代表や去年のインターハイチャンピオンを擁する新田に終始リードされ敗れましたが(11対45)見事、全国3位入賞です。
【諫早商2年・古川妃代選手】
「楽しくて楽しかったです」
【諫早商2年・福田優海主将】
「最後は自分の力を出し切れた試合になりました」
【諫早商1年・野田のの選手】
「来年はこの全国選抜の舞台で優勝できるように、今後練習に励みたいと思います」
開催地枠の諫早は初戦で関東選抜2位の埼玉栄に競り勝ち(45対43)、2回戦は北海道・東北選抜1位の岩手・一関第二も破る(45対39)快進撃!3回戦で岐阜の大垣南に敗れましたが(29対45)、去年の初戦敗退から躍進しベスト8に入りました。
一方23校が出場した男子サーブルには、県内から諫早商業と長崎工業が出場。
「フルーレ」でベスト8に入った長崎工業は初戦で敗れましたが
九州選抜で優勝した諫早商業は3回戦、四国選抜1位の第2シード、新田(愛媛)を破り(45対34)準決勝に進出。関東選抜2位の東京・東亜学園と対戦しました。
第2セット。5対7で追いかける諫早商業はエースでキャプテンの船木が
5ポイント連取を含む7得点で10対7と逆転。
その後も順調にポイントを重ね45対25で快勝しました。
日本一を懸けた決勝の相手は第1シードを初戦で破り勝ち進んだ神奈川・慶應義塾。
第1セット。先制された辻。
【諫早商2年・辻翔太郎選手】
「もう勢い、出し惜しみなくいこうと思ってました」
2ポイントを奪いますが、その後もリードを許し、14対30で迎えた第7セットは石井。
【諫早商2年・石井陽登選手】
「長崎で開催だから色々な人の応援があったので、力強くプレーすることが出来たと思います」
3連続ポイントを含む5得点を挙げ追い上げます。
次のターンは辻。しかし…
【諫早商2年・辻翔太郎選手】
「蹴り足が左足がちょっとつってしまって、最後まで出たい気持ちはあってすごく悔しいです」
負傷した辻の代わりに今大会、初めての試合となるリザーブの1年・岩田が登場。
【諫早商1年・岩田悠希選手】
「絶対に勝つぞ!と思って、どうにか点数を取ろうと思って頑張りました」
岩田は2ポイントを奪い、19点ビハインドで迎えた最終第9セットはエースの船木。
1月のJOCジュニア・オリンピック・カップの17歳以下チャンピオンを相手に果敢にアタックします。
【諫早商2年・船木陽斗主将】
「これまで結構点差を付けて勝てていたのでいけるかなと思っていたんですけど、やっぱり相手は強くて…」
結果25対45で敗れましたが、去年の初戦敗退から大躍進!県勢男子、過去最高の準優勝です!
【諫早商2年・辻翔太郎選手】
「全国選抜で上まで行けたことは自慢したいです」
【諫早商2年・石井陽登選手】
「強い気持ちで戦えたのはいい経験だと思いました」
【諫早商1年・岩田悠希選手】
「先輩たちを抜けるように頑張りたいです」
【諫早商2年・船木陽斗主将】
「悔しいですけどこのメンバーで戦えたことがうれしいです」
「インターハイ出場して上位入賞目指して頑張っていきたいです」
「諫早商業男子2位、女子3位イエーイ!」
去年から島原市で開催しているフェンシングの全国選抜大会は、2031年まで島原市での開催が決まっています。